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竹篭のできるまで

この数年、くじき編みに凝ってます。鹿児島ではおかべ(豆腐)篭と呼ばれ、
昔から親しまれてきたそうです。
関東の友人たちはランチボックス・・・と呼んでいるようです。

ちなみに、大は21×26×10、小は13×18×6(cm)で入れ子にします。

 

竹篭のできるまで

   くじき編みのおかべ篭(中)
          (17×21×8p)
材料を取りに

真竹を使います。
竹の採取時期は竹が休眠している 冬が最適です
釜の大きさに合わせ現地で長さを切りそろえてきます。
H15末は北薩、横川の山の中へ採りに行きました。    
●油抜き

竹は青竹でも良いのですが、長持ちさせるためには,
油抜きが必要です。
苛性ソーダで煮ます。1昨年からはさらに洗剤を加えて煮てみました。
青竹を使うときは皮をむく、方法もあります。
●干す
 
煮上がった竹はさめないうちに布で拭きみがきます。。
そのあと天日干し、2週間ほど
●材料をとります。
長さ、厚み、幅を寸法通り採る。
      長さ(cm)×巾(cm)×厚さ(mm)×本数
  1. 縁竹
    • 91×1.2×2.0×2  皮・1本はふた用     @  
    • 74×1.2×3.0×2  身・1本はふた用     A
    • 72×2.0×90×1  身              B
  2. 立竹
    • 38×0.7×0.9×7  皮              C
    • 33×0.7×0.9×7  皮              D
    • 24×0.7×0.9×7  皮 ふた用         E
    • 27×0.7×0.9×4  皮 ふた用         F
  3. 敷き竹
    • 15×2.0×2.0×6  身(底になる)
  4. ひご
    • 19×0.25×1.0×37 皮 27本はふた用
    • 15×0.25×1.0×10 皮
    • 92×0.3×0.7×6   皮
    • 27×0.25×0.7×24 皮 ふた用         F
    • 15×2.6×1.0×6 皮 ひびを入れる。2本はふた
    • 19×2.6×1.0×6 皮 ひびを入れる。2本はふた
  5. 角竹
    • 10×0.9×0.9×4  皮 曲げてから加工    G
    • 14×0.9×0.9×4  皮 曲げてから加工    H
  6. 取っ手竹
    • 42×1.2×5.0×2  皮 節なしまたは中央に節I
  7. 台竹
    • 80×0.7×2.0×1  皮               J
    • 径0.9ミリ×10ミリ×14〜16本  釘
    • 径3.0ミリ×20ミリ×4組      ねじ





●曲げる場所
"-”の位置で曲げる。
余分は最後に切る
@16-21-17-21-16  
A8-20.5-16.5-20.5-8
B8-20-16-20-8
C8.5-21-8.5
D8.5-17-8.5
E3.5-17-3.5
F3.5-21-3.5
G4-6
H8-6
I10-22-10
J14-19-15-19-14
●本体の材料の準備をする。

立竹をお湯か火であぶって曲げます。
ひごの立ち上げのときに入れる幅広のものにひびを入れます。
縁竹をふたと本体用を一緒に作ります。
これを、ぴったり同じに作らないと
蓋がきちんとしまりません。
角竹は曲げてから、先を細くします。
底を編みます。
立ち上げます。
 ひびを入れたひごと、角竹を入れます。
本体を編む。
長いひごと短いひごを交互に編んでいきます。
形の整え。
何段か編んで落ち着いてきたら、形を整え すき間の無いよう押し下げます。
幅広のひごを入れ編み終わり。
縁竹を内と外にはさみ、余分な竹を切り落とします。
長い辺に3本程、釘を打ち、内側で曲げます。
ふたの材料の下ごしらえをします。
ふたを編みます。
縦に24センチの立ち竹7本。
横は27センチの立ち竹と立ち竹の間に27センチのひご7本と   19センチのひご9本を交互に編み、これを3回繰り返す。
 
ふたのたちあげ。
曲がりより少し小さめになるよう編みます。
●立ち上げにひびを入れたひごと角竹を入れます。
ふたの仕上げ。
縁竹で外と内をはさみ、形を整え長い辺3本短い辺2本釘で止め内側で曲げます。
取っ手をつけます。
台竹をつけて、できあがり!!

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