残雪の月山
H19.6.17

毎年、春になると、東北の友達から、月山に行って来たという知らせが届く!

素晴らしい高山植物の写真を見て、いつか行って見たいとかねがね思っていた。

今年は、たまたま、時期が一致して、参加させてもらうことにした。

ところが、折りしも梅雨時期。
天気予報は、ずうっと、雨マーク!

どうしようかなぁ・・・と逡巡していたら、福島の友達が、
「雨だったら、近所を散策すればいいよ、とにかくおいで!」

踏ん切りがついて、出かけた。
すると、なんと嬉しいことに、当日になったら、天気予報が、晴れマークに、変わった!

福島の友人宅を朝5時前、期待とともに、出発した。
空は青空!

窓からは、安達太良が、綺麗に見えている。

月山姥沢の手前、志津駐車場で、米沢から来る先輩と、待ち合わせることに、なっていた。
志津駐車場は、無料。
スキー場に隣接した姥沢駐車場は、1台1000円の協力金が、必要なので、1台にまとまって、ささやかに節約!

福島を出発した時、晴れていたのに、月山に近くなると、ガスって来た。
月山に沢山の雪があり、温度も低く、高度もあるので、湿度が高いのだろう…とは、友達の説明。
スキー場には、沢山の人々と車。
それでも、皆の話では、いつもの年より、少ないらしい。
「天気予報が最初悪かったからじゃない?」
私が、言うと
「いやいや、天気なんて悪くたって、この時期の月山は、さくらんぼ狩りもあるし、スキーやスノボのイベントなんかで、いつも混んでるんだよ」

そうみると、8:2くらいで、スキー客のほうが多い。

それでも、貸し切りバスの登山客なども。
私達は、その中間?私に付き合ってくれた酒田の先輩と私は、登山装備だが、福島の友人夫婦はショートスキーをザックに付けて、9時、リフトに乗る。


リフトを降りると、スキー客は左側のゲレンデに。
山頂を目指す人はまっすぐ登りだす。


私たちは、まっすぐ姥が岳の山頂を目指す。
登りだすと、時々下が見えてくる。
これは、これからが期待できるかな??
ハクサンイチゲが、一面に咲いている!

毎年、山をバックのハクサンイチゲのお花畑の写真を眺めてため息をついていたものだ。

シラネアオイも登山道脇に咲き乱れている。
姥が岳山頂には、ヒナコザクラやヒナウスユキソウの群落がある。

「いつもなら、
もっとたくさん咲いているんだけどね」
という、先輩の言葉にちょっと残念。
ウズラバチドリは、はじめて見た!!
葉が、ウズラを思わせる。


皆の話では、今年は、例年より雪が少ないという。

雪渓が、途切れ途切れで、アイゼンの着けはずしを繰り返しながら・・・
ルートを探しながら、登っていく。

時には、ガスが晴れるが、おおむね視界なし!

鍛冶小屋跡がある。

山の上で作ると、焼入れが利いて、切れ味の良い刀ができたのだろうか?
稜線に出るとガスが濃い。
それでも、つかの間山頂が見えた!!

山頂小屋には、トイレがあって、有難い。

アイゼンの付け替えで手間取ったせいか、花の写真撮影で手間取ったせいか、3時間のコースタイムが、大幅に遅れ、12時半、山頂に着く
普段は、ここに神主さんが、常駐していて、ここに入るのに拝観料500円だそうな。

我々は、100円のお賽銭で、許していただく。

三角点は、この神社の後ろ。
でも、「月山」の表示はなし。

「ずうっと前はあったんだけど・・・」
とのこと。

信仰の山。三角点まで来る人は、少ないこともないだろうけど。
米沢に単身赴任している先輩。
この後、酒田の家に帰るので、
冷蔵庫の残り(?)で、
野菜炒めをご馳走してくれた。

なかなかの手際のよさに、感服!!
味も良かった!!

本職は魚料理なのに、肉料理も、なかなかの腕前!


帰りは、下るにつれ、どんどん晴れてきた。
友人夫妻は、あっという間に、滑り降りていってしまった。
私たちもそれでも、1時間ほどで、リフト終点まで下り、晴れ上がった東北の山をしばし楽しんで帰った。


紅葉の月山
H19.10.9

南蔵王を縦走した後、明日はあるけどあさってはわからないという、建設会社勤務のHさん、処々の事情で、時間があると言う。

同じく時間のある私が付き合った。

Hさんの希望は、今まで、晴れた山頂に恵まれなかった山。

雁戸山か月山とのこと。ことに月山は今まで2回のチャレンジにもかかわらず、山頂はただただ、ガスの中だったとのこと。

私は、この春にも登っているのだが、Hさんの希望をいれ、月山に。

一応天気予報は晴れ。車も大分停まっている。
周りの車の人たちも、悩んだ末、出て行って、我々もやっと決心。

しかしながら、前も見えないほどのガス!!
春に登ったときは、行きも帰りも、姥が岳経由だったが、今回は、カット!

姥が岳は、ガスの中!!


それでも、雨は降ってなかったので、合羽は着てなかったのだが、山頂から降りてくる人たちが、ずぶぬれなのを見て、とうとう合羽を着た。

とたんに雨!!
山頂小屋の脇のトイレの上に階段のついていたのを思い出し、飛び込んだ!!

外の雨音を聞きながら、のんびりお昼。

登りはじめに団体さんもいたので、さぞや混むかと思ったが、3組ほどが来ただけで、のんびりできた。
もしかしたら、気づかなかったのかしら?

先達はあらまほしきことなり!!ウフフ


雨音がやんだので、山頂と、神社のお参り。
しかし、下り出すと、風にびっくり!!

鍛冶場跡までは、ものすごい向かい風に、必死に飛ばされないよう、歩くのがやっとだった!!

「視界があれば綺麗なんだろうねぇ」
ぼやきながら、下りる。
ぼやきが、天に聞こえたのか、牛首を過ぎる頃から、視界が晴れてきた!!

草紅葉が美しい!!

小屋で一緒だった前のグループも、写真を撮るのに余念がない。
リフトの休憩所で、時間ぎりぎりまで粘る。

下から登ってきた人によると、昼から晴れるという天気予報が、訂正になり、3時頃から晴れると言う。

しかし、夕方の予定のある我々は、とうとうあきらめ、リフトに乗る。
なんとまぁ、皮肉なことに、どんどん視界が良くなってくる!!

Hさんが、
「行きにくれくらい見えたらよかったのになぁ」
ぼやく!!

Hさんにとって、月山はとことん鬼門のようだ!!