壱岐・対馬
対馬

対馬は、起伏の多い島だ。
登ったり下ったり、そしてトンネルの多いこと!
折りしも、次の日は、「国境マラソン」というイベントがあるそうで、早めについて観光している選手が、何人もいた。
それにしても、この島でのマラソンは、きつそう!!

車で、まずは北に向かう。
神話の島対馬。
和多都美神社の鳥居は、海の中から続いている。
神社の裏には、豊玉姫の墓所もある。
近くには、玉ノ井と名付けられた井戸があり、昨日見た青木繁の「わだつみのいろこの宮」(だったかなぁ?)を思い出す。
その後、対馬野生生物保護センターへ。
対馬といえば、ツシマヤマネコ!
野生は無理でも、本物を見てみたい。
今センターにいるのは、福岡生まれ対馬育ちの「福馬」くん♪
最初は、頭しか見えなかったが、何度か覗きに行ったら、遂に全身を見せてくれた!
太いしっぽと、後ろから見て白く丸い耳が特徴。
剥製より黒く、色つやが良かった!
また、対馬は国境の町。
韓国まで、海を挟んで50キロ。
今日は天気が良すぎて霞んでしまっていたが、見える日は釜山が見えるらしい!
先端の海栗島には、自衛隊のレーダーサイトがあって、緊迫感を感じる。
今日も北朝鮮が、ミサイルを発射したとラジオで言っていたが、この対馬でも、感知したのだろう!

ただ、海が汚かった!
このところ、五島や奄美の綺麗な海ばかり見て来たせいか、この汚さには、ガッカリだった。
対馬のお殿様は宗氏10万石。
秀吉が亡くなった後、朝鮮出兵で険悪化した外交の修復に尽力したらしい。
家康の名前で、詫び状を送ったり、朝鮮からの返事を書き換え、朝鮮から先に謝ったよう装ったり、なかなかの策士!
偽せの朝鮮の印まで偽造するほどの凝り様!
先日、テレビの歴史ミステリーで、秀吉は、キリシタン迫害と朝鮮出兵を止めさせるために殺された…という番組を見たばかりなので、興味深かった!
壱岐

「壱岐って、猿と鬼ばかりだねぇ」
とは、我がパートナーの言葉。
そういえば、鬼の岩屋や鬼の足跡。
壱岐には、かつて5000匹の鬼が住んでいたという鬼ヶ島伝説があるらしい。

しかし、猿の方は偶然?
男岳に祀られているのが、猿田彦のため、初めは石牛などを奉納していたのが、何時からか石猿を奉納するようになったとのこと。
そのため、道路にも「みざるいわざるきかざる」の三猿が並んでいる!
でも猿岩は自然の芸術!
車で走って突然この岩が、目に飛び込んで来た時は思わず、
「あ、猿!」
と叫んでしまった!
壱岐には、古墳が多い。

長崎県に四百以上ある古墳のうち67%が壱岐にあるらしい。
この鬼の岩屋は、地元の豪族の墓なのだが、長さ17メートル!
立派なものだ!
壱岐の観光スポットには、音声ガイドが、必ず付いていて、わかりやすかった。

はらほげ地蔵は、猿ではなく、六地蔵が赤い前掛けを付けて、海の中に佇んでいた。
    
鬼繋がりで、壱岐のたこは鬼凧(おんだこ)
鬼が逃げる武士に噛みついている。
五島のバラモンとそっくりの形だが、武士の向きだけが、違っている。
五島の武士は、立ち向かった形で噛みつかれているから、五島の武士の方が勇敢?とは、五島の人の言い分。
壱岐の人なら、何と言うものか?
聞いてみたかったが、チャンスがなかった。
古墳時代より前なのか、「原の辻遺跡」の発掘復元も進んでいた。
吉野ケ里遺跡に似た環状集落。
まだ発掘中のせいか、無料だった♪