北岳・間ノ岳・
塩見岳
H.13.7.11〜13
南アルプス北部縦走記
7月9日 鹿屋〜鹿児島空港〜羽田〜新宿〜甲府〜広河原 (広河原山荘泊) 遠出にはほとんど参加しないTさんを加えての山行。 東京の電車乗り換えの都度Iさんが、Tさんのチケット取り忘れがないようチェックしているのが可笑しかった!!珍メンバーだったが、なんとか新宿到着。 新宿のバスセンターには、単身赴任で東京在住のIさんのご主人が差し入れにガスボンベと「八海山」を持ってまっていた。感謝感謝! 今年の関東は雨が降らないとのこと。バスを待つ間も物凄い暑さ!冷房の効いたバスは天国。 甲府に着いても降りたとたんの熱気!大型タクシーを捜し乗り込む間ももどかしい。 しかしさすがタクシーで着いた広河原は涼しい。明日からの山行が楽しみだ。 広河原山荘の食事は、ワイン付きのディナー。Tさんが、ここぞとばかり、マナーの講義を始める。しかしTさんが左利きのせいか、我々の知識とは噛み合わず、突っ込まれると???というところもあり、みんなの眉にはつばがついていたようだ。 |
雪渓から山頂を見上げる |
7月10日 広河原〜大樺沢二股〜小太郎尾根〜北岳肩の小屋 (肩の小屋泊) 快晴に恵まれ、大樺沢の雪渓と北岳のバットレスが見え出すとその美しさに思わずため息が漏れる。しかし登りはきつい!誰かから「そろそろ休もう」という言葉が出るのを待ちながらひたすら登る。 途中の雪田で思いきり雪をほおばるとほっと一息。あまりのおいしさに詰められる物すべてに雪を詰め込んで最後のひと登り。 小太郎尾根からは甲斐駒、仙丈、鳳凰三山が目の前。地蔵岳のオベリスクがはっきりとわかる。小太郎尾根で昼食。例のごとく持ち上げたワインを、雪田から採ってきた雪で冷やすと美味!最高! 汗でぬれた服が全部乾ききるほどのんびりとワインを楽しみ、景色を楽しみ、重い腰を上げた |
のんびりスケジュールだったので、これだけゆっくりして小屋に着いてもまだ3時。山頂まで往復してこようか・・という意見も出たが山頂側にガスがかかり出したので却下。登頂は明日の楽しみにビールで乾杯! 小屋の脇には移植したらしいキタダケソウが一応咲いており、ブロッケン現象も見られ、ほかの人とのお喋りを楽しんだりそれぞれ楽しいときを過ごした。飲兵衛たちは残りのワインを飲み干した。 |
仙丈岳をバックに |
7月12日 熊ノ平小屋〜蝙蝠岳分岐〜塩見岳〜塩見小屋 (塩見小屋泊) 前夜から雨になり、心配したが朝になると、霧は深いが降ってはいないので出発。 前夜ご主人に「塩見の親父は酒飲まないからここで全部飲んでいったほうがいいよ」と説得され、手持ちのお酒はすっからかんになったので荷物はすっかり軽くなったはずなのに、やはり、昨日までとはうって変わった悪天候に足は重い。 その上、北荒川岳など、崩壊が激しくルート表示がなくなっていて、一時道を見失う。行きつ戻り津市てガレ場をよじ登ってみれば何のことは無いそこには立派な「蝙蝠岳分岐」の標識! 今山行のハイライトは塩見岳はガスの中。それでもみんなで達成感を噛み締めながら記念撮影。 塩見山頂を過ぎると突然どこまでも続く黄色のペンキマーク。 この山は縦走がマイナーなのかと痛感! 塩見小屋には三伏から登ってきた先客1名。 塩見のおじさんには「遅いから蝙蝠往復していると思った」と言われてしまう。 この3日間毎回遅れ気味の到着だったがこの日はのんびりなどしなかったのに・・・ こんなに遅れなければ本当に蝙蝠往復予定だったのに・・・ |
熊の平小屋にて赤農鳥 |
塩見岳遠望 塩見岳は残念ながら雨 |
7月13日 塩見小屋〜三伏峠〜鳥倉林道〜伊那大島〜飯田 (泊) 最近は塩川に下るより、鳥倉のほうが一般的になったという塩見のおじさんの助言に従い、鳥倉に向かう。途中ガスが切れだしたものの塩見山頂はとうとう見えずじまい。三国平で写真を撮らなかったことを後悔!! 鳥倉林道は確かに歩きやすいものの来年か再来年か、聖、光を狙うためにはこの道を逆に登らなくてはならない・・・という目で見ると、そんな甘いものではなさそうだ。登ってくる小河内狙いの人を、羨望の目でつい見てしまう。 7月14日 飯田〜馬籠〜妻籠〜馬籠(泊) 予備日と安い航空券を使うために空いた日を馬籠・妻籠観光にあてた。 馬籠・妻籠は中仙道の宿場町。ただ女性には好評だったが男性には退屈だったようだ。 7月15日 馬籠〜名古屋〜鹿児島空港〜鹿屋 |