武尊・皇海山・
草津白根山
H.13.10.6〜8

武尊山山頂
天気もまあまあ
後ろには尾瀬の至仏が見える
裏見の滝
(恨みではないので注意)
登ってきました 皇海山

100名山には車でないと登りにくい山、というのが、いくつかある。
皇海山もそのひとつ。尾瀬や赤城から眺め、いつかは登ってみたいと思っていたがやっと機会を得て登ることが出来た。

前日、武尊山が思いのほか順調で、富士山まで見えたことに気をよくし、利根村側に移動。老神温泉から近いから何とかなるだろうと楽観していたのが間違い。連休中であることを失念していた。そこで空いている宿を探そうと、村の温泉センターに寄ると・・・なんと栗原林道は通行禁止とのこと。がっかりしていると、偶然今日登ってきたという人がお風呂に入ってきて、通行止めの地点から林道歩きすれば1時間で登山口までいけると教えてくれた。

何とか探した宿の「大鳥屋」さんに、朝食を断り、朝5時起床。
とにかく出発!!

林道はとにかく荒れている。途中何箇所か通行止めの標識があるが昨日の情報では16キロ地点まで行けるとのことだったので無視して進む。もともとガイドブックで「荒れたダート」の表示なのに


結構急な鎖場が・・・
この夏の台風で更に荒れている。そして悲しいことに我々の借りたのは普通車。じーぷにぬかれる。同じ普通車が来たのでほっとしていると、10キロ地点であきらめて帰ってしまった。熊谷ナンバー!!近いから、また来れば良いと思ったのだろう・・・でも九州からの我々はまたというチャンスはいつになるのかわからない・・・何が何でも行くぞー・・・頑張ったが13キロ地点でやはりダウン。歩き出す。それでも30分ほどで道路が2,30メートルにわたってえぐられ崩壊している地点に到着。おもった以上にひどい!!2,3年でなおるものだろうか・・・?

皇海山山頂は林の中
そこから崖をよじ登って高巻きするようになっているのだが、それが半端ではない!ロープが付いているものの足場の岩がぼろぼろ落ちる。飛び移らなければならないところもあって足の短い私にはこわい。後から男性3人組が来て
「こりゃひどいなあ!いっそう登りにくい山になっちゃったなあ」
やっと登山口について一休み。お互い「ここまでで、結構消耗しましたよねえ」
登山口には林道反対から上ってきたバス!!ということはこの林道を逆から入ればこの苦労はいらないということ。またこの林道があれば、道路の開通は遅れそう!!

登山口からはとてもきれいな唐松林。しばらくいくと何回か渡渉、沢道が増えてくる。脇の笹の中に道がついているようなのにテープはあくまで沢に誘い込みたいようだ。知らない山なのでしぶしぶ従う・・・が、帰りは絶対上の道をたどろうと心に思う。
水がなくなるとガレ場。最後のロープ付きの崖はやめ、脇にある、前の人が無理矢理つけたらしい、木に捕まって攀じ登るルートをとる。着いたところが鋸山との分岐。庚申山から山小屋泊まりで来ている人達に会う。
向かいに見える山の険しいこと!庚申山荘から来ると、このピークを11峰越えることになるという。こちらのルートも大変だ!!
分岐からは快適な山道。日本庭園のように美しい。最後の急坂を上れば山頂はもうすぐ。人の声が聞こえてきた。
山頂は森林限界を超えてないので、あまり見晴らしはよくない。
でも、やっと登った1座。この夏誘われたとき、南アルプスと重なっていて、断ったのが悔やまれる。あの時関東組といっしょに登っておけば、道路の崩壊には遭わなかったのに・・・
でも、おかげで印象に残った山になりそう。

帰りも苦労して・・結局コースタイム往復5時間のはずが8時間。
しかし、100名山を目指すのにネックになりそうな山1つ終わったことに満足満足!
地理的にはこの後日光白根を狙うべきなのだが、例年の秋の日光の混雑を思い出し、断念。
草津白根でごまかし、最終便で鹿児島に帰る。
草津白根を下りた所でアメリカの爆撃を知った。
これからどうなることか・・・。

付記
後にネットで、利根村のホームページにアクセスしたところ
「皇海山林道崩壊で絶望的」
ちゃんと書いてありました。下調べが足りなかった!!
草津白根はほんのひと登り