白馬・五竜・
鹿島槍ヶ岳
H.10.8.16〜18
白馬山頂 |
大雨の中、上田で高校の同窓会に出席した私は九州からくる主人と白馬の駅で待ち合わせた。 その夜は、駅の裏にある民宿泊。 早朝5時起きで猿倉に向かった。 雨がざあざあ降っているが、猿倉は大勢の人でごった返している。 軽アイゼンを売っている脇で登山届けを受け付けていたので、そこで登山届を出すと、アルバイトのお兄ちゃんが「えっ」と眼を剥く。 この雨の中、鹿島槍までの縦走者は少ないらしい。 「一応予定で、天気次第でエスケープルートは考えてます」というと一応納得してくれた。 それにしても売っている軽アイゼンは1組700円でえらく安いと思ったら鋳物のようで、ものすごく重かった!!さすが観光ルートの白馬!!アイゼンなしで来る登山客がいるのだろう。山小屋はぼろもうけ!! |
雨のせいか、猛暑のせいか今年の雪渓は小さいので歩きにくい。アイゼンをつけるのなら、いっそ全部雪渓のほうが歩きやすいのに・・・。 途中人がかたまっている。 何事かと見てみると、けが人。その脇で、雨が激しいので登山規制をしていたようだ・・・が、前を歩いていた山渓取材班(かどうか定かではないが山渓とついた機材などを持っていた)に便乗して、我々も、そのまま通ってしまった。 途中の岩小屋で休憩していると後からきたのは白馬小屋に交代で登ってきた医師の3人組(もしかしたらインターンかも) 登るときはものすごい人だったが結局小屋まできたのは我々と山渓グループと医師団だけだったようだ |
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天狗山荘の前にて |
次の日館内放送で鑓温泉への通行止めを知らされ、ずいぶん前から停滞しているという人たちもすっかりいなくなった。 我々はもう1日停滞して様子を見るつもりだったが1200人定員の白馬小屋になんと残っているのは我々2人というのはなんとも寂しいような恥ずかしいような・・・ お昼頃になって、すぐ隣の、天狗山荘まで移動する 天狗山荘も我々だけ。 食事を自炊にしたら、小屋のお兄ちゃん安心したように引っ込んで、小屋はもう我々だけのものとなってしまった。 |
三日目も天気が悪いので慎重に、慎重に、ゆっくりと歩く。 そのためあまり疲れず、難所の不帰来の剣も無事通過。 最初見ると登れるかなあと思うような垂直な岩だが取り付いてみると、足場もしっかりしていたし、鎖も完備していたので想像よりは苦労しなかった。 1番厳しかった第2峰 |
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不帰来の剣 |
もっとも天気がよかったら下のほうがよく見え返って怖かったかもしれない。 笠松までは誰にも会わず、二人で黙々と歩く。
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笠松に着くと何組かパーティーが登ってきている。 八方尾根からの登山客らしい。
唐松岳山頂にて |
笠松の下りからは、前に大学のワンゲルらしきパーティー。進入部員らしき女の子が恐る恐る下りていくので我々もそれについてゆっくりと・・・ |
唐松の下り |
五竜山荘 |
予定では唐松山荘泊だったが、天狗まで半日先行しているので五竜小屋に泊まる。 前日の寂しさがうそのような賑わい。 八畳間に8人、最も込んでいる時はもっと詰め込まれるのだろう。 五竜小屋はいつもカレーライス。味はまあまあ。 夕方天気が回復してきて、遙か彼方に、剣岳がシルエットで望まれる。 異様な山容に皆、口々に「あれが剣だ!!」
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五竜を過ぎるとまた我々だけになった。 |
結構きびしかったGU峰 |
鹿島側から振り返って・・・ |
天気が回復してきて周りがよく見えるようになってきたせいか・・・ しかし山の稜線を境に白と緑に彩られ稜線がとても美しい。
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この日もキレット小屋泊の予定が鹿島槍を越え種池山荘まで行くことにした。 鹿島槍山頂に来ると今度は扇沢からの登山客! どろどろ、ぐちゃぐちゃの我々が恥ずかしくなるほどすっきりとしたスタイル!! 全然降られてないようだ。
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種池山荘は大入り満員!! 喫茶室もあって、人間味を取り戻したような・・・人間界に下りてきてしまって残念なような・・・ しかし予定の2日の予備日は1日で済み、この天気の割には予定通りのコースで消化でき花丸の山行であった。 欲を言えば天気だが、雨男の誰かさんが参加する限り、雨は常に覚悟。 最後に晴れてくれたので御の字である。
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