阿蘇・高岳
H.8.8.13
日本100名山
阿蘇高岳を行く
我々10人のパーティーは平成8年月18日(日)午前11時25分日本100名山のひとつである阿蘇高岳(1592メートル)の登頂に成功した。
8月の暑いさなかの登山計画でありもし炎天下であるとすれば日陰の無い高岳の登頂は難しいのではないかと思われていたが当時は曇りペースで何とかなりそうな朝であった。
今回の集合は寿の婦人センターを早朝時である。参加者は少々二日酔い気味のリーダーNさん、いつも元気なAさん、久しぶりの参加Yさん、山が元気の源Sさん、いつも気配りのIさん、奥さんが北海道に行っていて寂しそうなHさん、いつも仲良しT夫妻、川柳俳人のMさん、そして編集長の10人のメンバーたちであった。
仙酔峡の登山口に着いたのが8時13分。駐車場で登山の準備をしながら朝食をとる。準備が終わったところで使用前と称して記念写真を撮る。出店のオヤジが暇そうだったのでシャッターを切るのをお願いする。無事に下山した折にはオヤジの「高原牛乳」を飲むと約束し、8時40分出発した。
駐車場横の、「花酔橋」を渡り、ミヤマキリシマの群落の中を抜けて遊歩道を登り、鷲見平に上がる。そこには鷲ヶ峰で遭難したクライマーの遭難碑が立っていた。これからは馬鹿長い尾根を登っていく。ごろごろした小石で上りにくいようであるがセメントで固めた状態で小石は絶対に動かない。途中ガスがかかったり、晴れたりの繰り返しで雨になる心配と暑くなる心配との繰り返しであった。
馬鹿尾根を登るとき、西側の沢に行水に最適と思われる淵が見える。ここからの距離ならすっぽんぽんで行水しても大丈夫だろうと言う話に展開していった。このような話の中心はやはりAさんである。
スッポンポンの期待のむなし 阿蘇の川
(唱)身を寄せる岩陰もなし。蛙は跳んで逃げ。
休み休み、岩に書かれた白ペンキを目印に、ジグザグに登りつめて行くと、ようやく高岳の火口壁に出た。そこは一変して広く平坦な爆裂火口(大鍋)で、ほっとする。大鍋の中央付近に月見小屋が見える。
高岳の最高点はここから10分以上上がったところで岩くずが堆積して小高く盛り上がったようなピークである。ここで証拠写真を撮ったが証拠になるような標識が無く、後々疑われることになるかもしれない。
予定ではここで昼食だったが時計を見るとまだ11時であったので中岳まで進むことになった。中岳まで約20分で着いた。尾根伝いを進んでいくと尾根の右側は仙酔峡側でガスがかかって何も見えない。左側は阿蘇の大火口や烏帽子だけが望め、大自然の鼓動を壮大なスケールで伝えてくれる。
中岳に着いて大火口をバックに使用後の証拠写真を撮る。今度はこのバックがあるので疑われることは無いだろう。中岳の頂上から10メートル引き返したところで昼食を取る。皆自慢の弁当を広げ、お互いとっかえひっかえして舌鼓を打つ。この瞬間が頂上についたときの次に充実した気分になるのは私だけだろうか。
阿蘇は国際的にも有名なのか外国人の登山客も多い。われらの仲間は食事しながらも気軽に外人に挨拶をする。英語に自信のある人は「ハロー」そうでない人は「コーンニチーワ」
昼食も終わり中岳から大きな岸壁を右から巻いて急坂を下る。噴煙を上げる阿蘇の火口が眼下に広がり行く手の火口展望台にはロープウェイで上がってきた観光客たちの姿が見える。広い火口壁の痩せ尾根を歩き、急坂を上って火口展望台に上がる。ここで一息つく。
外人夫婦(たぶん)が手を取りつつ仲むつまじく上がってくるのを見て皆目を細める。T夫妻の見習ってそっと手をつなぐ!!
仙酔峡ロープウェーの火口東駅までコンクリート道を下る。予定ではロープウェーで降りる計画であったが、皆「一人600円」と言う料金を見て自分の足を使うことにしたのだった。しかしSさんだけは登山訓練不足で少々疲れ気味。大事を取ってロープウェーでおりることになる。
歩いて30分。みんな歩きづらい石の階段を「600円600円」と唱えながら降りていった。やっと登山口に着くとSさんがもう着替えを終えてメロンのかき氷を食べていた。
皆は約束どおりオヤジの出店でコップ一杯のなかなかうまいと言ううわさの「高原牛乳」を飲む。うわさは本当であった。
行水が出来そうも無いので麓の「かんぽの湯」で汗を流すことになった。
汗も恋も 流してさっぱり かんぽの湯
(唱)3分たったら臭くなり
A&Iさんの漫談に聞き入っているうちいつしか鹿屋に着く。時刻はおおむね計画どおり午後7時40分。お疲れ様でした。
高岳登山実績 | |||
鹿屋婦人センター 溝辺インター 松崎インター 託麻SA 阿蘇一の宮 仙酔峡登山口 高岳火口壁 高岳山頂
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0403 0523 0648 0702 0804 0813 1050 1100 |
中岳 昼食後出発 火口東駅 かんぽ温泉到着 出発 宮原SA 溝辺インター 鹿屋婦人センター |
1120 |