白神山地を訪ねて
2009.7.18〜20
関東に引っ越してきて、早速、学生時代の友人たちから、御誘いがあった。 今回の幹事は、秋田在住。 世界遺産になったので、名前だけは知っているが、足を踏み入れたことのない白神山地!! 大朝日・月山を登った後、酒田在住の先輩と共に、秋田駅に向かった。 秋田駅にて、東京組み2名。福島から2名。案内人ことガイド1名。我々4名が合流した。 そういえば、秋田はそろそろ竿灯祭りの季節。 駅にも竿灯が飾られていた。 最近とみに軟弱になってきた東京組み!! 彼らが到着したとたん、雨が降り出した!! |
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折しも2日前、大雪トムラウシで大きな遭難事故があったばかり。 「無理して登ってもあんな風に遭難しては元も子もないよ」 東京組みは、列車の中から相当聞こし召してきたようで、初めから引き気味。 我々は、 「今日二つ森さえ登れば、明日登れなくても諦めがつくね」 という話でまとまっていたのだが・・・。 結局ガイドが間を取って、「日本キャニオン」に案内してくれた。 後ろの山が、最初の目的地、白神岳?? 「いや、その奥だと思うよ」とのこと! |
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ハタハタ館で温泉に入り、民宿「いがわ」に。 地元の人の間では有名な民宿らしく、後から後から海の幸が運ばれる。 おかげで、歩き足りないのを忘れ、痛飲した。 ところが次の日見ざめたら、大変なことになっていた。 五能線をはじめ列車がことごとく止まっている。 1日だけで皆と別れ、五能線に乗って不老不死温泉へ行きたい・・と言っていた友達は、あきらめてバスで福島に帰って行った。 |
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雨は止んだが、風は強いし、河川の増水が物凄い! 結局は、登山は次回に・・・という結論になってしまった。 それでも、この辺をゆっくり歩いたことがない面々なので、観光も楽しい。 太宰が宿泊したという深浦町のふかうら文学館に。 太宰の「津軽」は、この近辺の紹介がされている。 今のガイドブックのようなものを頼まれて書いたのだろうか? |
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太宰のお兄さんは、県知事を何期も務めた政治家。 その家系から見たら、太宰は放蕩息子だったんだろうねぇ! 太宰が「津軽」で紹介する千畳敷は、川から流れ込んだ泥水と、強い風で吹き寄せる高い波で、水の下に沈んでいた。 太宰の表現からいくと、お酒があふれかえっていた…状態!! |
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岩に降りることもできず、皆あきらめ状態! 美味しいものでも食べよう・・・ということに話が落ち着いた。 |
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鼻の利く会計係が探してきた「じょじょ長屋」に。 運転しない面々は、ビール・・・というリクエスト! でも、お昼を過ぎているし、夕べのような御馳走だったら、食べきれない・・・という私の忠告は無視された。 |
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私は、夜に備え、ぶっかけうどんつるつるわかめ、ドングリの粉入り。 どのメニューにも「つるつるわかめ」が付いていて、この辺の名産のようだった。 |
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岩木山の麓を抜け、碇ヶ関の駅に。 ここで北海道から1名参加。 「JRで来るから、弘前に迎えに来てくれたら助かる」 という彼のリクエストは却下! 「今日はどの道が通れるか分からないので鈍行で碇ヶ関に来る方が確実」 とは、ガイドの言い分!! |
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碇ヶ関で、出迎え近くの矢立温泉へ。 ご主人は品格の伺えるご年配の「片岡さん」 お湯が鉄分のせいか、茶色だが効能がありそう!! |
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隣に、ご老人の女性ばかりのグループがいて、(ひょっとしたら片岡さんのファングループだったりして) 我々も、彼女たちに言わせると、「お兄さん」!! 「お兄さんたちどこから来たの?」 「お兄さんたち今日はどこに行ってきたの?」 質問攻め!! ちなみに私のことは、「30歳くらい??」 と言ってくれたけど、そこまで言われたら、眉唾だよねぇ!! |
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このところ、海の日にぶつけて、東北シリーズを登ってきたが、結構天気が悪い年が多く、今後、日時の検討の余地あり。 ことに、これから徐々に退職者が出てくるわけで、現役に合わせて連休を選ばなくてもよいのではないか・・・ などという意見が出た。 それにても、40年近い前に知り合って、北海道の山を登った仲間たち! 年に数回一緒に山を登るだけだが、よく続いているものだ!! |