多良岳・経ヶ岳

H17.3.20〜21


こんな静かな運河があっという間に波立った!
写真にマウスを当ててください。
ネットで、雲仙の安いホテルパックを見つけ、春の連休に北九州へと出かけた。
まず柳川へ・・
折りしもこの日は、ひな祭り水上パレードが行われるとのことで、水路の脇に腰を落ち着け、パレードの開始を待つ。

出発は11時・・しかし見物人が多いことから、10時50分に船が動き出した。
写真を撮ろうと中腰になると、ぐらぐらする。
「ねえ、何か揺れてない??」
周りから不信な眼差しで睨まれたが、その途端、まさにグラッ、グラグラ・・・ガチャン・・
後の酒屋さんからは派手な音が続く。
「地震だ!!」みんなの大きなどよめき!!
運河のほとりでカメラを構えていた人も立ち上がって、騒然となる。
みんなで、
「これは大きな地震でしたねえ」
「震源地近そうですねえ」などと口々に興奮が冷め遣らない。

それでも地震のおさまるのを待って水上パレードは続行!
3人官女はミス柳川。お内裏様は公募のご夫婦だとのこと。

運河の上には柳川のひな祭り独特の「さげもん」が吊るされている。

その後お雛様を見て回ったが、「今の地震で倒れてしまったので・・」と断られてしまったところもあった。

後にこれが「玄界灘地震」と名付けられた。
柳川のさげもんは、城内の奥女中が着物の残り布でおもちゃや琴爪入れを作ったのが始まり。
それを下げて楽しむようになり、今に至るという。
さげもんは7本の糸に7個の飾りをつけ、7×7=49
真中に柳川まり2個で合わせて51個
人生50年の時代に長生きを願って吊るすという。

飾り方は上に飛ぶもの、中間に山のもの、木になる(咲く)もの、下に水中のものを基本とする。

もっともお土産物やさんの、ものを見ると基本通りな物がほとんどであった!
きちんとした物は、3〜4万円の値札が下がっていた。
目的のホテルに向かって雲仙へ・・・

甘海老食べ放題で、一人7800円・・・
といううたい文句に連れられ、たどり着いた。

このお料理にプラス甘海老が何回でもお代わり出来る。
私たちはなんと笊盛りの海老を4回もお代わりしてしまった。
露天風呂もまあまあ・・・。

泊り客どおしの話題は、なんと言っても今日の地震!!
高速に乗っていて、気づかなかった人。福岡市内の渋滞で疲れきってしまったという人、長崎はあまり揺れなかったのに、ニュースで震度を聞いてびっくりした・・という人などの話を聞いた。
次の日は、雲仙を後に、長崎方面へ。

多良岳ー経ヶ岳に登ることにした。
経ヶ岳は、以前トンネル脇から登ったことがあるのだが、多良岳が未踏峰であるので、今回チャレンジ。
実は、福岡の宝満山・・という案もあったのだが、昨日の地震で、即却下!!

10時出発。中山キャンプ場から登る。
千鳥坂、逆坂、幸福坂、夫婦坂・・・と登っていくが、坂・・と名前がついている割にはなだらかな歩きやすい道が続く。

途中、多良川水源地。
金泉寺へ行く道の分岐。

ここから、多良岳山頂へはピストン。
鳥居の下に役の行者像があり、山全体が御神体であることを示している。どおりで、ずっと階段状の道であったわけだ。
山頂は、元神社・・といった感じ。
穏やかな、良い天気!!

中山キャンプ場ー(50分)ー金泉寺分岐-(10分)ー多良岳山頂
山頂付近は、マンサクの花がちょうど見頃。

鹿児島より、1,2ヶ月遅い。
ホソバササユリの一番花。

地元の方で、この花がそろそろ咲いているだろうと登ってきた・・とおっしゃる方に教えてもらい、私もパチリ!

ちょっと目を離すと「あれ、どこだっけ?」とわからなくなるくらい可憐な花。
金泉寺分岐まで戻り、笹岳・経ヶ岳方面へ向かう。

多良岳ー(10分)ー金泉寺分岐ー(50分)−中山峠
中山峠を過ぎると、平谷越し経由経ヶ岳というコースと直踏コースに分かれているので、迷わず直踏コースへ。

ところがこの直踏コース、結構急踏!

しかし、平谷越しの半分の時間で山頂へ。

中山峠ー(35分)−経ヶ岳山頂
直踏コースをとったおかげで、目標の1時より早く山頂到着!!昼食をゆっくり取る。

天気の良いせいか、時間的にちょうど良かったのか山頂は、たくさんの登山客。

雲仙や国蔵山など良く見える。

下りも、時間短縮のため直踏コースを下りる。
中山峠からは、林道が来ていて、所々昔の登山道が残っているが、ほとんど林道歩き。

経ヶ岳ー(30分)−中山峠ー(3分)ー林道ー(30分)−中山キャンプ場