〜南アルプスリベンジ〜
聖-茶臼-光岳
H19.8.4〜8
一昨年、雨で途中撤退した、南アルプスの縦走の続きを計画した。 台風は去ったものの、林道の荒れを恐れ、半日遅れて出発。 下栗からの林道はなかなかの道で、思ったより時間がかかり、余裕を持たせて正解!! 便ヶ島の駐車場で仮眠。 車中泊一人500円。 |
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朝5時起床。 6時出発!! 最初は、キャンプ場隣接の遊歩道で、橋などもあり、なかなか快適な散歩道。 |
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ゴンドラで渡渉! 重力で真ん中までは行くが、後は、自分で引っ張るか、誰かに引っ張ってもらうか・・・。 渡渉が済むと、ひたすら登りの、5時間半!! |
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薊畑は、一面のマルバダケブキのお花畑だった!! 前回の記憶で、ザレ場に出たよね〜!!などと思い出しながら歩くが、だんだん休憩時間が長くなり、最後は30分どころか、15分で休んでしまった!! でも、薊畑で飲んだビールのおいしかったこと!! 持ち上げてくれたHさんに感謝!! 西沢渡6:00−薊畑11:45 |
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小屋が目の前になると、私にも写真をとる許可が出て、の〜んびり!! ハクサンフウロ、ヨツバシオガマ、タカネオトギリなどが咲き乱れている。 小屋に入り、小屋の外で、ビールとともに遅い昼食を取っていると、Hさんが、 「あれ?ポツッと来たよ」 「え〜!晴れているよ?」 と、言ったとたん、「ドーッ」と、降りだした!! |
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鹿児島の夕立にも匹敵するくらいのすごい降り!! 登山客がどんどん逃げ込んでくる!! 早めに入っていた高校生のパーティー。 なかなかテントを張らないので、 「ほらほら、小降りになったところで張らないとまた降ってくるよ〜!!」 などと、陰で言っていたら、顧問の先生か,OBか 「実はですね〜!あきれたことにポールを忘れたんですよ!!」 「どこの高校ですか?」「I高校です」 「あら、私U高です。Iからの転校生がクラスに居ましたよ〜」 なんて、ローカルな話題!! 結局、高校生たちは、小屋に素泊まり。 お金持っていたのかな〜なんて、関係ない我々は余計な心配を・・・。 |
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次の日は、空荷で聖岳ピストン。 前回何も見えなかったが、実はこんな山だったんだということに気づく! |
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天気に誘われ、山頂は人でごった返している。 前回登った、南アルプスの山々が、あらためて、また我々を迎えてくれた。 聖平小屋5:00−薊畑分岐5:20-小聖6:30-聖山頂7:40 |
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前回は、「何も見えないのに行ってもね・・・」 と、省略した奥聖まで足を伸ばす。 奥聖、初登頂!! バンザ〜イ!! 聖山頂7:40-奥聖8:00 |
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奥聖8:00-聖平小屋10:00 小屋に戻り、パッキング。 早めのお昼を食べる。 高崎で、買ったものの食べずに残っていたK社のレトルトご飯。 ちょうど良かったと持ってきたのだが、コッヘルに無理やり入れると、沸騰とともに持ち上がる。 四苦八苦していたら、お隣さんが大きなコッヘルを貸してくださった。 Hさんが、アルファ米で妥協してくれるようになるのを待つのみ!! |
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聖平小屋11:00-上河内岳分岐13:00 花を愛でながら、縦走路を歩く。 トリカブトが早くも咲いていたり、マツムシソウが咲いていたり。 といって、もう秋かと思うと、シャクナゲの花がまだ咲き残っていたり・・・。 |
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上河内岳は、なかなか立派な山。 コースタイム15分とのことだが、空が怪しくなってきた。 上河内岳の山頂もみるみるガスに包まれてしまった。 「展望がないんじゃぁね!」 「昨日は2時からにわか雨だったから、今日も一雨きそうよ!」 |
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言い訳ができて、上河内岳は『登ったつもり』 やはり、朝の聖ピストンが足にこたえているので、天気を理由に皆の意見が一致!! 先を急ぐ。 それにしても、雷の音がいやな感じ!! |
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上河内岳分岐13:00-茶臼小屋分岐14:00 茶臼小屋分岐には、「小屋まで7分」の表示。 近くに遭難の碑がある。 こんなところで遭難したなんて、さぞや無念だったろう!! 後7分頑張れば、小屋に入って助かっただろうに・・・! |
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そんなことを話しながら、下りるが、この7分のきつかったこと!! 足場が良くないこともあるが、疲れのせいもあったろう。 15分くらいかかって小屋に着いた。 昨日なら雨にあっていたところだ。 幸い降りだしたのは、小屋に落ち着いて、また宴会モードに入った頃、15時だった。 |
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朝3時頃から、ごそごそが始まった。 日帰りで、光をピストンする人や、光を登って易老度に下りてしまう健脚組み。 我々は、昔ならいざ知らず、もはや年取っての楽チン組みなので、朝食までもう少し寝たい・・・!! ところが我々の脇のグループだけ、準備の、のろいこと!!のろいこと!! 「寝袋は持っていくの?」「いや戻ってくるから持たないよ」 「なべは持つの?」「いや、バーナー持たないからいらないよ」云々 『前の日に打ち合わせしておけよ〜』内心ぼやいていたら、なんと!! 「ジー、ジー」今度は髭剃りが始まった!! 髭剃りだから、そのうち終わるだろうと思っていたら、長い長い!! どこを剃っていたのだろうか!! 50分たって、やっと出て行った!! |
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4時電気が点いて起床。 彼らが出て、すぐだったので、皆で顔を見合わせ、苦笑!! 4時半からの小屋食を食べている頃、5時が日の出!! 小屋の人たちが、「今年1番」というくらい、この日も天気は良い!! 食事組は、12人。 下りる人もいるが、残りの9人ほどは、同じスケジュールの光小屋組! |
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茶臼小屋5:15-茶臼岳山頂5:35-仁田岳7:00 茶臼の山頂あたりから、同じ方向の9人が、抜きつ抜かれつ。 |
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仁田岳7:00-易老岳9:00 このまま行ったら、早く着き過ぎそうね・・・ という言葉が、お互いの挨拶になってしまうくらい、コースタイムが甘い!! お昼は水のある静高平で・・・ 考えることは皆同じ!! 易老岳の分岐にはたくさんのデポ! 3時に出て行った組だろう。 |
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易老岳9:00-静高平10:30 ピストン組みの1番は、単独行の女性。 空荷でピストン、畑薙に下り、今日のうちに広島に帰ると、誰かが教えてくれる。 「元山岳部なんですって!やはりすごいわよね〜!」 そういえば、私の友達にも隣の女子大の山岳部OBがいて彼女と行くと非常にハードだったっけ!! 髭剃りグループが、1番最後、11時近くになって下りてきた。 ばてばての人がいて、「あれで小屋に戻ったら何時になるんだろうね」 要らぬ心配をする。 |
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静高平11:00-センジガ原11:30 センジガ原には、 「イザルガ岳往復15分」と、書いてある。 「え〜!片道じゃなくて、往復??」 半信半疑だったが、確かに、7,8分で山頂に着いた。 |
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センジガ原-イザルガ岳12:00-光小屋12:30 山頂からは、今まで歩いてきた縦走路が見晴らせる。 いまさらながら、上河内岳を、日和ったのが残念!! |
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小屋は、センジガ原を見渡せる最高のロケーション。 テン場の奥のガレ場に、ビランジが咲いてないかと期待したのだが、なかった。 小屋のご主人の話では、たぶん、ハハコだろうとのこと。 ビランジは池口岳まで行かないとないという話だった。 |
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光小屋12:30-光岳山頂13:00 雨が降り出す前に・・・と、山頂を目指す。 う〜ん!これが、100名山、憧れの光の山頂!! 来年の年賀状に使おうかと、記念写真を撮る!! |
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光岳山頂13:00-光石13:30-光小屋14:00 光石は、思ったよりずいぶん下りる。 石灰岩みたいな岩だけど、これが、静岡側から見ると光って見えるらしい。 私は、光石より、光石の間に咲いていたミヤマムラサキのほうに、目が釘付け!! |
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光小屋4時半出発 朝、小屋の電気が4時に点いたので、食事を取らず出発! 目指すは、イザルガ岳の山頂。 これから12泊で北岳を目指す、大学山岳部のお兄ちゃん達と、日の出を待つ! 残念ながら、この日の太陽は、雲の中! イザルガ岳5:05-静高平5:20 |
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静高平6:15-易老岳分岐8:00 やはり考えることは皆同じ。 静高平で、残飯整理を兼ね、朝食。 お赤飯と、カレーライスと、ミネストローネと、お味噌汁に春雨スープ??? 1口ずつ分け合って、食べ終わる。 すっかり荷物も軽くなって、下山! |
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易老岳分岐8:00-面平10:00-易老度11:10 便ヶ島からの登りも急だったが、こちらもなかなか厳しい急坂。 面平からの下りは、もう足が動かず、1時間のはずが10分オーバー!! |
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便ヶ島においた車を取りに戻り、汗を流しに、上村の「神楽の湯」へ。 ものすごく立派な温泉。 定休日は木曜日。今日は水曜!!ラッキー!! 入湯料600円也 お土産を買って、お昼を食べ、帰途についた。 |