南蔵王縦走
H19.10.6〜7

この数年、恒例になった東北登山。
しかし皆、最近年齢のせいか、登山と言うより、皆の交流の場になっている。
なるべく簡単に、名目の登山を済ませて、お酒を楽しもう・・・という趣旨になってきた。
今年は、「一日目、南蔵王を縦走し、二日目、100名山を目標の人のために、刈田岳から、熊野岳ピストン」と言うプランで、集まった。

新幹線で白石蔵王に向かっていると、地元の友達から、「滝まで1時間歩くから、酔っ払わないでね」と言うメール。
覚悟して、行くと、なんと!!  10メートルで、展望台!!!    「あなたたちのことだから、飲んでいると思って脅かしたのよ!!
さすが〜!! 精神科のお医者さん!!」
不動の滝・三階滝の伝説


昔、三階滝には大カニが住んでいが、大きな不動滝に住みたいとかねがね思っていた。。
しかし、不動の滝には大うなぎが住んでいた。

カニから挑戦を受けたうなぎは考えた!

娘姿に変身しタギの政冶郎に、カニを退治してくれるよう頼んだのだ。
ところが政冶郎が不動滝に来たときには、すでに戦いの終わった後。
政冶郎は約束どおり、大カニを仕留めたが、うなぎのほうはカニのはさみで、三つに切られていたという。

三つに切られたうなぎの頭は青根に、胴は峨々に、尻尾は遠刈田に天高く飛ばされた。

そのため、青根温泉は、頭痛・ノイローゼや心の病に。峨々温泉は、胃腸病。遠刈田温泉は、神経痛・婦人病・子宝に恵まれる湯となったそうだ。
最初の宿泊は、こけし会館の近くのペンション「ウッドチャック」

ペンションに、こけし会館の割引券があったのに、先にこけし会館に行ったので、割引なし!残念!

夕御飯は、中華。
朝は焼きたてのクロワッサンが美味しかった!!
トレッキングプランと、いうのがあって、宿の車で、登山口まで送ってもらえる。

我々は7人だったから、タクシーという手もあったが、意外にタクシーより割安かも・・・と、地元の友人が見つけてくれた。というより、地元の人たちは、タクシーを使ってまで縦走しないのだそうだ。



刈田峠にはツアーの団体。
この後ろにつくと大変なので、急いで出発!
刈田峠7:45−杉が峰9:00

最初はくだりから始まる。
向こうに見えるのが、前山と、屏風山??




振り返ると、蔵王刈田岳。

道路が無残にも、景観を損ねている。
前山を振り返って・・・。

紅葉が美しい!!
杉が峰で、一人行方不明!

「先に行っているんだよ」
「いや、前に行ったような気がしない?」

結局は、先に行っていて、大声で呼んでいた私の向きが違っていた!!

あ〜!!恥ずかしかった!!
杉が峰9:00−芝草平9:15

ウッドチャックのご主人に、
「芝草平にはベンチができているんですよ」
と、聞いていたので、見学に(笑)。

見晴らしもよかったのだが、
「ここでお昼はいくらのんびり歩きの我々でも、早すぎるよね〜!!」
芝草平9:15−屏風山10:20
屏風山10:20ー南屏風岳11:00

少し早めに、昼食。

年々、コースが楽になる代わり、昼食のメニューが、凝った物になっている。

某水産会社提供:生のあわびを持ってきたのは、Aくん!!

夜のうちに2個はお刺身で食べてしまったが、残りは、殻をはずし綺麗に洗って持ち上げてきた。
バターもあったのだが、皆の希望で日本酒の酒蒸しになった。
某県の水産課にいるHクマさんは、魚料理の研究に余念がない。
今回は、鯛のムニエル。
オリーブオイルをビンに入れ持ち上げ、にんにくを炒める。
寸前に衣をつけた鯛をたっぷりのオリーブオイルで揚げる。

「事前ににんにくを炒めたオリーブオイルを持ってきたら?」という、私の案は却下!
「大して面倒ではないから、ここでやったほうがいいでしょ」
う〜ん!!主婦のずぼらさを反省させられる!!
屏風の下から雲が湧き上がってくるが、紅葉の美しさ!!

赤い楓と、黄色い楓。

イタヤカエデと、ウチワカエデ???
不忘岳に向かう斜面が、ちょっと歩きにくい。

この辺にたくさん、ウスユキソウらしい花柄が。

しかし、地元の友達に言わせると、きっとヤマハハコ。だって、ウスユキソウがこんなにあるはずがない・・・とのこと。


不忘岳が近づいて来る。
南屏風岳12:00−不忘岳12:45 不忘岳の山頂は石の山。

地元の友人たちは、刈田峠からのピストンしかしないので、いつもここまでで、戻ると言う。

ここからは、彼らにとっても処女コース。
不忘岳の稜線の紅葉が、このコース1番の紅葉だった。




硯石と、白石スキー場への分岐。
ウッドチャックのご主人に、ここで間違わないよう注意されてきた。

ここを過ぎるとひたすら下りるのみ。

弘法清水にて
不忘岳12:45−白石女子高小屋跡15:10−白石スキー場15:30
粘土質の滑りやすい道が続く。

こんなにどろどろしているのに、
弘法清水の水はほとんど枯れていた。

白石スキー場にはすでに宿からのお迎えが来ていた。

冷たいお絞りと、梨のサービスが嬉しかった!