帝釈山
H20.7.15
定年前の有給休暇消費中の先輩。 一緒に山に行こうと話しているのだが、東北に行って以来、どうも天気がすぐれず、話が進まない。 それでも、もうすぐ私は鹿児島に戻らなくてはならないので、とにかく近場に・・・ ということになった。 先輩からは、「帝釈山と尾瀬」という、提案。 私としては、せっかく尾瀬なら、尾瀬だけの方が良い気もしたが、どうも、先輩には、帝釈山に思い入れがあるらしい。 |
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何年前だったか、会津駒、平が岳、越後駒に行った時、先輩は、1日前に出て、この帝釈山を登ったらしい。 その折、日光側から登ろうと思ったら、林道が崩れていて、檜枝岐にまわったため、時間がなくなり、山頂までしか行けなかったのだそうだ。 この山の見所は、その先の田代山までの湿原。 今回は是非、その湿原まで行きたいのだそうだ。 駐車場に着くと、ウィークディーにもかかわらず、車が結構停まっている。 「ね、結構人気のある山なんだよ」 先輩が鼻をうごめかせながら、言う。 |
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登り出すと、道の両側に、オサバグサの群落。 一見シダ類のような気がするが、ケシ科の1属1種の植物だという。 あまり、気にしなかった花だが、これだけの群落を見たのは初めてだと思う。 |
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スタートが午後2時だったので、上からどんどん人が下りてくる。 「どちらまで?」と聞かれ 「湿原まで」と答えると、 「わぁ〜、私たちは山頂から1時間と聞いてあきらめちゃったんですけど・・・、でもオサバグサが見られたからいいわ」 確かにこの時間からだと、田代山・・・と言ったら、びっくりされそう。 |
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40分で山頂 それから、岩場が続く。 なかなか湿原らしき地形にはならず、うんざりしてくる頃やっと湿原に出た。 コースタイム通り、たっぷり1時間ほどかかっていた。 |
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湿原で一服。 「こんなところで、のんびり昼寝でもしたらいい気持ちだろうねぇ」 でも、もう4時に近い。 あまりのんびりしていたら日が暮れてしまう。 それでも、 「あちらの湿原の方が広そうね」 しばらく歩いてみることにした。 |
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湿原を横切って、10分ほど行くと、「田代山山頂」の標識。 むしろ、木賊温泉側から、田代山を目指した方がよいのでは?? 内心思ったが、そう言ったら、彼のこと、絶対 「次は木賊温泉から登ろう」 と言いそうだったので、飲み込んだ。 |
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4時過ぎ、下山開始。 雲行きがちょっと怪しくなってきて、遠くの山々が見えなくなってきた。 それでもなんとか、降られることもなく、6時暗くなる前に、車までたどり着いた。 |
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